電気学会全国大会講演要旨
6-287
ガス流量の増大によるCO2およびその混合ガスアークの消弧限界の上昇特性に関する検討
◎藤田崚介・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)・真島周也・内井敏之(東芝)・鈴木克巳(東京電機大学)
現在のガス遮断器における消弧ガスは,優れた消弧性能を持つSF6ガスが主流となっている。しかし地球温暖化係数が非常に高く,国際的にも将来にわたって排出量および使用量の抑制が求められている。そこで代替消弧ガスが必要であり,その候補としてCO2ガスが検討されている。本報告では,計算機シミュレーションによりCO2,CO2-O2およびCO2-N2混合ガスについて吹き付け流量を段階的に増加させ,アークの過渡推移の変化および消弧限界の上昇特性を導出している。 さらに消弧ガスSF6の場合についても消弧限界を導出し,CO2,CO2-O2およびCO2-N2混合ガスの場合と比較している。