電気学会全国大会講演要旨
6-283
高温窒素ガスにおける絶縁的および熱的発弧に至るまでの時間
◎杉本裕哉・横水康伸・松村年郎(名古屋大学)
電力用遮断器の電流遮断過程においては,電流零点後に高温ガスが接触子間に残留する。遮断が失敗する場合,熱的もしくは絶縁的な破壊機構により再発弧することが知られている。したがって,高温ガスにおける熱的および絶縁的再発弧現象を検討することは,遮断器のさらなる高性能化を目指す上で極めて重要である。本稿では,その検討の一つとして,高温窒素ガスにおいて熱的および絶縁的発弧に至るまでの時間を求め,両者の比較検討を行っている。