電気学会全国大会講演要旨
6-276
高経年ガス遮断器の劣化調査と保全方策
◎水澤謙太・向田彰久・三根山貴也・松下耕三(東芝)・生田利文・宇津巻 寛・星島 亘・川村文康(中国電力)
1980年代のガス遮断器適用初期に納入した空気操作形ガス遮断器の多くは、設計期待寿命である30 年を迎えはじめている。これらの高経年機器は今後更新計画の策定を進めていく必要があり、経年だけではなく、各電圧階級における複数機種の劣化状態を踏まえた優先順位付けが重要となってくる。 一方で運用中の高経年機種全てに対して劣化調査を行うことは、コスト・実施期間の面から現実的ではない。そこで劣化調査範囲の合理化を図るため、複数機種間で共通部の多いガス遮断器を中心に調査を行い、得られた知見を他機種へ展開することとした。 本稿では最適な更新計画策定を目的とした、ガス遮断器の劣化調査結果と保全方法について報告する。