電気学会全国大会講演要旨
6-275
励磁突入電流抑制のための残留磁束の制御
○腰塚 正・楠山 宏・丸山志郎・齋藤 実・三谷智彦(東芝)
変圧器を電源に投入する際、投入位相や残留磁束によっては、大きな励磁突入電流が流れることが知られている。大きな励磁突入電流は系統の電圧低下を引き起こすことがある。励磁突入電流の抑制には、遮断器の投入位相を制御する方法が有効である。各相操作型遮断器が用いられる有効接地系における変圧器では、残留磁束と定常磁束(定常状態で電圧を印加した時の磁束)の交点において遮断器を投入させれば励磁突入電流を抑制できることが分かっている。すなわち、変圧器を遮断するときは積極的に遮断器の動作を制御せず、残留磁束を計測して、次に変圧器を投入する際に遮断器を投入制御することで励磁突入電流を抑制するものである。 本報告では、変圧器を遮断する際に遮断器を開極位相制御させ、残留磁束の値をコントロールする方法について述べる。残留磁束の値をコントロールできれば、遮断器の投入タイミングが予め決められていても、励磁突入電流を抑制することが可能となる。