電気学会全国大会講演要旨
6-268
限流器復帰時に発生する同期発電機電気的トルク変動の抑制手法に関する検討
◎続木裕之・飯岡大輔(名城大学)
筆者らは,同期発電機を有する需要家の連系線に限流器を導入すると,需要家に対する瞬低補償効果があることを示している。しかしながら,瞬低後,限流器を復帰させるタイミングによっては,同期発電機の電気的トルクが異常に変動する可能性がある。そこで本稿では,限流器を復帰させる条件として,復帰時間を定義し,その効果について計算機シミュレーションで検討した。残存電圧と限流抵抗の大きさによっては,復帰時間を設けることで,限流器復帰時における電気的トルクの変動を抑制することができた。