電気学会全国大会講演要旨
6-264
配線用高電圧DC遮断器の開発
◎中川 淳・渡邉真也・小倉健太郎・小樋悠太・三好伸郎・伏見征浩(三菱電機)
近年、太陽光発電の普及やデータセンタの直流給電化により直流高電圧の配電システムが拡大し、DC 遮断器には、施工性の観点から通電方向に影響されない無極性の遮断性能が求められている。DC 遮断器の定格電流以下の遮断方式は接点近傍に磁石を配置し、アークに磁束を鎖交させて発生した電磁力によって駆動し、磁性体である消弧板で分断・冷却して、アーク電圧を高め電流を遮断する。しかしこの遮断方式は通電方向の違いによりアークに発生する電磁力の方向が異なるため、遮断性能は通電方向に依存する。今回磁石の配置を工夫することで無極性の遮断性能を実現し、さらに従来よりも熱減磁に対して効果がある遮断方式を考案したので報告する。