電気学会全国大会講演要旨
6-259
真空遮断器における電流遮断後の微小電流測定
◎坂口 亙・丹羽芳充・佐藤純一・腰塚 正・吉野智之(東芝)
これまでの真空遮断器の電流遮断に関する研究では、電流遮断直後の現象が主な研究対象であり、電流遮断から数ms経過後の現象は明らかにされていない。本論文では、遮断電流零点から数ms経過後のmAオーダーの微小電流を測定した。遮断電流零点から遅れて発生する絶縁破壊前に、前駆現象と思われるパルス電流及び定常電流値の増加が発生した。パルス電流は金属粒子が電極に衝突したことにより発生し、また、衝突の影響により電界放射電子電流が増加し、定常電流値が増加したと考えている。今後、電流の発生要因及び絶縁破壊要因を明らかにしていく。