電気学会全国大会講演要旨
6-235
分散型電源のための同期化力インバータの系統連系手法
杉山浩則・◎河合正樹・田岡久雄(福井大学)
近年、地球温暖化防止策、化石エネルギー依存からの脱却等の観点から、太陽光発電などの分散型電源の系統導入が拡大している。 しかし、系統内で分散型電源容量の割合が増加することによる問題点の一つとして、系統全体の同期化力不足があるため、系統擾乱の発生時に同期発電機の脱調や分散型電源の解列などが生じる不安定な状態となる。 本研究では、上記の背景からPWMインバータ制御に従来の同期発電機の同期化力特性を付加させた同期化力インバータを構築し、系統連系することにより系統安定度の向上を図ることを目的とする。 今回、同期化力インバータの制御方法を提案し、一機無限大母線でのシミュレーションによって同期発電機と同様の特性を得ることを内部位相角の波形から確認した。