電気学会全国大会講演要旨
6-226
二重給電誘導発電機を用いた風力発電の過渡安定度に関する検討
◎太崎 駿・劉 康志(千葉大学)
風力発電機の中でも最大電力点追従制御が可能である二重給電誘導発電機(DFIG)の使用が増えている.DFIGは回転子側にBack-to-Backコンバータを持ち,従来より小さい変換器で可変速制御が実現できる.しかし,DFIGを電力系統に導入する際に,従来とは異なる問題が生じる可能性がある.その1つに,過渡安定度の低下が挙げられる. 本研究では,DFIGを用いた風力発電の過渡安定化方法を探るため,一機無限大母線系統においての連系線事故時の風力発電の過渡安定度について調べる.また,風力発電の過渡安定度の低下を抑制するためのDFIGの制御手法を提案し,シミュレーションによりその有効性を検証する.