電気学会全国大会講演要旨
6-220
柱上変圧器の漏れリアクタンスを考慮した低圧配電系統の電圧制御
◎大草康平・北條昌秀・山中建二(徳島大学)
近年、一般住宅や建築物において太陽光発電システム(PV)の導入量が増加している。PVが電力系統に多数台連系されることにより受電端電圧が電気事業法で定められた電圧範囲を超えることがある。このような電圧問題の対策として系統連系インバータの無効電力制御が提案されている。小容量PVは住宅地などの低圧配電系統に連系されることが多く、高圧配電系統に問題が生じる以前に柱上変圧器以下の低圧配電系統において電圧逸脱や電圧不平衡が生じる可能性がある。本稿は、PV導入時の単相3線式の低圧配電系統を想定し、柱上上変圧器の漏れリアクタンスの効果を考慮したうえでPV用単相インバータの無効電力制御について検討したものである。