電気学会全国大会講演要旨
6-203
太陽光発電大量導入時のパワーコンディショナーによる電圧制御の検討
◎小川拓耶・加藤政一(東京電機大学)
近年,地球温暖化や化石燃料の枯渇といった問題から,太陽光発電(PV)を始めとする再生可能エネルギーの導入が促進されている。PVは,国内で2030年には53GWまで導入する目標が示されている。しかし,大量導入した場合,逆潮流により配電系統電圧が上昇してしまう。もし電圧が許容電圧範囲(101±6V)から逸脱すると,過剰電圧からの保護のためパワーコンディショナー(PCS)によって太陽光発電システムが解列され,発電機会を損失する恐れがある。そこで,本研究ではPCSの容量により,広範な無効電力制御を可能にし,電圧を許容範囲内に納めるよう制御することを目的として,容量増加率を定量的に評価する。