電気学会全国大会講演要旨
6-190
励磁機飽和を考慮した電力系統の過渡安定化
◎稲福 大・劉 康志(千葉大学)
電力系統は落雷や豪雪,接触物などの外乱に晒されているが,そのような環境下でも電力を安定供給する必要がある.電力系統事故時の発電機出力動揺に対して,励磁制御が行われている.その制御には主にAVR(自動電圧調整器)を含めたPSS(電力系統安定化装置)を用いている.しかし,励磁機には磁気飽和があり,これまでのPSSではこの特性が直接考慮されておらず,新たな手法が望まれる.そこで本論文では,新しい電力系統の安定化方法を模索すべく,著者らの非線形飽和制御の適用を試みる.