電気学会全国大会講演要旨
6-183
可制御負荷としての海水淡水化装置の消費電力モデルの改良
◎今中政輝・馬場旬平(東京大学)・國場裕介(沖縄電力)・比嘉直人(沖縄エネテック)
離島での再生可能エネルギー出力変動対策として、筆者らは海水淡水化装置の消費電力制御を提案してきた。本稿では、先行研究の消費電力モデルの圧力部分のモデルを改良し、任意のバルブ開度に適応可能で、より精度の高いモデルを提案した。濃縮水制御バルブの流量計数と、膜の純水透過係数の簡便なモデルを作成し、試験によりそのパラメータの同定を行った。さらにモデルを用いて圧力および消費電力の再現を行った。圧力計算では、従来の圧力モデルで6.3%だった測定値と計算値の差を4.2%まで縮小することができた。消費電力計算では、計算値と測定値の差は最大8.0%となった。