電気学会全国大会講演要旨
6-182
異なる応答特性の複数台GeoHP制御による周波数変動抑制の向上
◎佐藤崇広・斎藤浩海(東北大学)・岡本 淳(サンポット)・柴 幸秀・谷藤浩二(ゼネラルヒートポンプ工業)
今後、出力変動の激しい再生可能エネルギー電源が系統へ大量導入されると、系統周波数変動が激しくなる恐れがある。その対応策として、需要側の負荷機器の消費電力を調整することで周波数変動の抑制が検討されている^([1])。本稿では異なる応答特性を持つ2種類の地中熱ヒートポンプ空調機(以下、GeoHP)を対象に消費電力制御システムの構築を目的としている。GeoHPへ制御指令を出すGeoHP消費電力制御システムを設計する際には、その消費電力が制御目標値に到達するまでの時間遅れや、設定温度の変更指令を出してから実際に消費電力が変化するまでに生じるむだ時間といった実機特有の応答特性を考慮する必要がある。