電気学会全国大会講演要旨
6-179
モジュラーマルチレベル変換器のゲートブロック中の現象解析を可能とした瞬時値解析用平均値モデル
◎佐野憲一朗・宜保直樹(電力中央研究所)・中島達人(東京電力)・守口聡一(中部電力)・今西隆夫(関西電力)
モジュラーマルチレベル変換器(MMC)の瞬時値解析を行う場合,全ての回路とそのPWM動作を忠実に模擬したスイッチングモデルを用いると,計算量が膨大になる。スイッチングリプルを平均化した平均値モデルを用いれば,計算量を軽減できることが知られているが,従来の平均値モデルでは,ゲートブロック中の現象解析ができなかった。そこで本稿では,ゲートブロック中の現象解析を可能とする平均値モデルを提案し,スイッチングモデルと同等の動特性を模擬できることを報告する。