電気学会全国大会講演要旨
6-158
負荷特性を考慮した小規模電力系統における周波数フィードバック単独運転検出方式による系統周波数変動の検討
◎慶本裕史・馬場旬平・鈴木宏和・谷口治人(東京大学)
分散形電源は電力系統停電時に出力を停止する単独運転検出機能を備えなければならないが、太陽光発電などの導入増加に対応して多数台連系に適しているとされるステップ注入付周波数フィードバック単独運転検出方式が開発された。本方式は周波数の変化率からそれを助長する方向の無効電力を系統に注入するものである。先行研究では本方式の無効電力注入動作が、負荷を抵抗負荷としたモデル電力系統において電圧変動と負荷の電圧に応じた消費電力変動に起因する相互作用により振動的な電力変動をもたらす可能性を示した。本稿では負荷特性を定電流特性とし同様の現象が起きることを示す。