電気学会全国大会講演要旨
6-154
浮体式洋上風力発電機の出力変動特性と電力品質に及ぼす影響の検討
◎末永直人・熊野照久(明治大学)
近年風力発電の利用が急激に進んでいるが,陸上での導入が困難になり洋上での導入を目指している。しかし,日本の沿岸域はわずかな離岸距離で推進が深くなるところがおおいため,浮体構造にならざるを得ない。そこで本研究では,風力発電導入促進のため,また,必要な浮体式洋上風力発電機の出力変化の高精度評価のため,波浪や風による動揺が与える影響を浮体式なるがゆえの影響のみを分離して解析した。解析の結果,浮体式にすることによって系統電圧変動が有意に増大する可能性があることがわかった。よって,電力品質の観点より浮体構造物の動揺対策が必要となる。