電気学会全国大会講演要旨
6-153
風力用誘導発電機における電圧安定性の基礎検討―固定速機と部分可変速機に対する検討―
◎倉石澄人・七原俊也(東北大学)
近年、地球環境問題への関心の高まりから、風力発電の大量導入が検討されている。風力発電には誘導発電機が用いられることが多いが、誘導発電機は基本的に電圧維持能力を有していない。このため風力発電が電力系統に大量導入された場合、電圧安定性が重要な課題となる可能性がある。また、部分可変速機で誘導発電機が低め解と思われる領域で安定に運転しているように見える事例の観測例もある。 本論文では、2つのタイプの誘導発電機が電力系統に接続された場合における電圧安定性を検討した。固定速機と部分可変速機では、風力発電機の制御により、特性に違いが表れる可能性があることを示した。