電気学会全国大会講演要旨
6-144
PVの出力推定を用いたLRTとSVRの不感帯可変制御方式に関する検討
○日比亮介・青木 睦・鵜飼裕之(名古屋工業大学)・佐々木俊介・重藤貴也(中部電力)
PVの出力は天候の変化に伴い変動するため,配電系統に大量のPVが導入された場合,従来よりも電圧変動が大きくなり電圧管理が困難になる。その結果LRTやSVRの動作回数が増加し,従来よりも寿命が短くなることが予想される。そのため,本論文では,LRTとSVRの不感帯幅を電圧変動に応じて更新し,可能な限り不感帯幅を広げることで機器の動作を抑制し,適正な電圧管理を行うためLRTとSVRの通過電力より力率を用いてPV出力の変動を推定し,各制御機器の不感帯幅にPVの出力変動に応じて裕度をもたせ,整定時間内での電圧の適正範囲からの逸脱量の抑制を図る。シミュレーションにより上述の提案法と従来法を比較し,提案法の有効性を示す。