電気学会全国大会講演要旨
6-135
年間の配電損失最小構成の決定手法
◎竹延祐二・河野俊介・林 泰弘(早稲田大学)・安田宜仁(科学技術振興機構)・湊 真一(北海道大学)
エネルギー資源節約の観点から,区分開閉器の開閉状態で決定される配電系統の構成は,損失最小化を考慮して決定されることが望ましい。著者らはこれまで,ある時刻の電力需要を考慮して損失最小構成を決定する手法を開発してきた。しかし,実際の電力需要は時々刻々と変動するため,時間断面ごとの損失最小構成も変化していく。この変化に応じて系統構成を切替えれば損失の低減は可能であるが,開閉器の耐久性の観点から多頻度の切替えは現実的ではない。そこで本研究では,負荷変動と開閉器の耐久性を考慮して,系統構成の切替回数制約下で年間損失電力量が最小となる系統構成の切替時期と,各運用期間での損失最小構成の決定手法を提案する。