電気学会全国大会講演要旨
6-131
分散型無効電力制御機器の経済価値分析
◎高木雅昭・田頭直人・岡田健司・浅野浩志(電力中央研究所)
太陽光発電からの逆潮流による電圧上昇対策として,従来は,静止型無効電力補償装置(SVC)を配電系統の高圧側に設置していた。一方で,無効電力補償装置を低圧側に設置することも提案されており,その有効性も確認されている。本研究の目的は,需要側に設置された機器(需要側機器)による無効電力補償の経済価値を定量的に示し,従来の対策であるSVCと費用対効果を比較できる分析手法を提案することにある。提案手法を用いることで,それぞれの設備単価に応じた最適な導入容量を選択した上で,両機器の経済メリットを比較することが可能となる。