電気学会全国大会講演要旨
6-127
太陽光発電出力安定化のための雲の移動予測
◎三沢博章・古川博基・中尾隆司(日立情報制御ソリューションズ)
太陽光発電は,天候の変化によって発電出力が大きく変動するという問題がある。そのため,電力系統に大量に接続すると太陽光発電の出力変動が原因で安定した系統運用に支障をきたす恐れがある。このような出力変動は,蓄電池などのバックアップ電源を出力変動に合わせて制御することで緩和可能と考えられている。本研究では,数秒で生じる急激な変動緩和を目的に,蓄電池を用いた太陽光発電の出力変動の緩和策を検討している。変動に合わせて蓄電池を制御するためには,将来時点の発電出力を正確に予測する必要がある。本稿では,発電出力予測のために,太陽光パネル上空の空画像から数秒後の雲の位置を推定するツールを開発したので報告する。