電気学会全国大会講演要旨
6-126
太陽光発電の出力変動特性の分析-直達日射強度の大きさの地点等による違いの分析-
七原俊也(東北大学)・由本勝久・◎大嶺英太郎(電力中央研究所)・浅野充俊(中部電力)・宮崎 聡(東京電力)
太陽光発電(PV)が電力系統に大量導入された場合,その出力変動が需給計画・運用・制御に影響を及ぼす懸念がある。PVの出力変動の大半は,太陽からの直達光が雲により遮蔽されるかどうかにより定まる。PVの出力変動の大きさについては日射強度に基づき多数の研究がなされてきたが,その出力変動を左右する可能性のある直達光の大きさについては,直接的な検討事例はほとんど見当たらない。そのため本論文では,大気透過率を用いて直達光日射強度が地点・季節等によってどの程度異なるかを分析する方法を提案し,2011年の快晴日における日射強度の実測データを用いた分析例を報告する。