電気学会全国大会講演要旨
6-124
日射量予測の信頼区間の推定 ―初期値と解析エリア面積の依存性―
◎大竹秀明・Joao Gari da Silva Fonseca Jr・高島 工・大関 崇(産業技術総合研究所)・山田芳則(気象研究所)
日射量予測値の信頼区間の推定を行い、まず異なる4つの初期値を用いた場合の信頼区間の幅の違いを調べた。統計的な誤差解析から予測のリードタイムを短くすることによって予測誤差幅は小さくなることが確認され、当日予測に近づくほど予測値の信頼区間の低減していた。また、東京電力管内を対象に、均し効果を加味した信頼区間の低減効果を予測誤差の大きい事例を対象に調べた。ここで解析エリアとして電力管内全体とPVが多く導入されると想定される比較的低地に絞ったエリアの場合で、その面積と信頼区間の幅の比較を行った。低地(100m以下)を対象としたエリアの場合(約38%の面積)では約16%の信頼区間の面積の増加に抑えられていた。