電気学会全国大会講演要旨
6-120
太陽光発電に起因する短周期変動予測-複数地点の雲画像を用いた日射強度推定-
◎河合竜児・一柳勝宏・雪田和人・後藤泰之(愛知工業大学)・小林和弘・三輪 靖(中部電力)
太陽光発電 (以下、「PV」という)の急峻な変動に伴う当日の系統電圧の調整および需給運用(LFC容量拡大のための発電機の計画的な運用)のためには,1〜3時間後のPV出力の変動を予測することが重要である。しかしながら,当日の需給運用に適応可能なPVに起因する20分程度の短周期の変動を予測する手法は確立されていない。そこで著者らは,PV発電サイトで瞬時に,かつ容易にデータ収集可能な予測法として天空画像を用いる太陽光発電出力予測手法を提案し,その可能性について検討した。その結果,画像データの解析による雲量ならびに雲の移動速度の推定を行い,PVに起因する短周期の出力変動予測に活用できる可能性を見出したので報告する。