電気学会全国大会講演要旨
6-113
ユーザー情報を用いた電気自動車による周波数変動抑制制御
◎安達友洋・横山明彦(東京大学)
再生可能エネルギー電源導入による需給アンバランスを解消するために,蓄電池を持つ多数台の電気自動車(EV)を可制御負荷としてオンライン制御することで周波数変動を抑制する手法を提案する。EVに充放電させて周波数制御を行うV2Gという手法について多くの研究がなされているが,この手法には,逆潮流,蓄電池劣化という問題があるので,本研究ではEVが持つ蓄電池の充電機能のみを用いた手法について検討する。放電機能をEVに持たせない場合,EVが満充電されると制御できなくなるために,時間帯によっては制御可能なEVが少なくなり周波数変動抑制効果が小さくなるという問題がある。この問題を解消するため意図的に充電時間を引き延ばす充電手法でのシミュレーション結果を示す。