電気学会全国大会講演要旨
6-111
負荷周波数制御を考慮したEVおよびPVの協調的電圧分布制御方式
◎赤間俊哉・小出 明・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)
本論文では, 電気自動車(EV)の充放電制御を活用して周波数変動と電圧変動抑制を行う。先行研究で太陽光発電(PV)の系統連系インバータの空き容量を活用した自律分散型電圧分布制御を行っており, EVにもそのような制御機能が備わっていると仮定してEVの無効電力制御も行う。空き容量の有無及びその大小比較をし, PVとEVそれぞれの制御速度を調整することにより制御に優先度をつける。さらに, その中でも両者に空き容量が存在しない場合は基幹系統からのEVに対する要求量が充電・放電の場合でPVとEVの優先度を変え, それぞれの制御速度を調整する。以上の検討から, EVの無効電力制御も活用する有用性を確認した。