電気学会全国大会講演要旨
6-105
配電系統におけるPV実稼働容量推定方法及びそれを用いた実負荷とPV推定の一検討
◎石橋直人・飯坂達也・勝野 徹(富士電機)・木村友哉・高山聡志・石亀篤司(大阪府立大学)
本稿は、太陽光発電(PV)の大量導入時に、配電系統の事故復旧等で必要な負荷の推定技術について、独立成分分析(ICA)を用いた手法の精度向上を検討したものである。 配電系統の事故復旧では、配電線の過負荷や電圧逸脱が発生しないよう復旧区間内の負荷を正確に把握する必要がある。現在、負荷は配電線の潮流から把握しているが、PV大量導入時には負荷と潮流の値は乖離するため、負荷の推定技術が必要とされている。 筆者らはICAに注目し、推定精度を向上させるための検討を実施した。その結果、PV実稼働容量を推定することにより、推定精度を向上させた。本稿では、実負荷のオンライン推定における検討結果を示す。