電気学会全国大会講演要旨
6-096
太陽光発電大量導入時における発電機出力を考慮した変圧器タップとPV力率の設定
◎鈴木淑子・岩本伸一(早稲田大学)
東日本大震災等により,再生可能エネルギー,特に太陽光発電(PV)の導入量は年々増加している。また配電用変電所での逆潮流が認められたことにより,ますますPVが大量導入された場合,系統電圧が上昇する恐れがある。そのため今後,より系統電圧を適正範囲内に収めることが求められる。本論文では電圧適正範囲維持のために新しく分路リアクトルを設置するのではなく,既存の変圧器とPVの力率で対処することを考える。電圧を適正範囲内に収めつつ,発電機の無効電力出力を考慮した変圧器とPVの力率をPSOで決め,電気学会WEST10機27母線系統を使用したシミュレーションにて考察を行う。