電気学会全国大会講演要旨
6-091
金環日食時の広域でのPV出力変動特性の分析
○由本勝久・大嶺英太郎(電力中央研究所)・七原俊也(東北大学)
太陽光発電(PV)が電力系統に大量導入された場合,その出力変動が需給計画・運用・制御に影響を及ぼすことが懸念される。大量導入時におけるPV出力の変動の大きさを把握するためには,天気の変化による日射変動の様相や平滑化効果についての十分な検討が不可欠である。筆者らはPV群の出力変動特性の解明を目的として様々な分析方法を提案し,観測した日射データに基づく分析結果を報告してきた。今回,2012年5月21日に発生した金環日食の影響で生じた広域での日射変動の観測データを分析したので,上述の検討の一環としてその結果を報告する。