電気学会全国大会講演要旨
6-085
マルチモード電源構成モデルの改良(その1) ―揚水式水力モデルの改良-
◎永井雄宇・山本博巳・矢部邦明・坂東 茂(電力中央研究所)
太陽光・風力発電の大量導入時には,需給調整や周波数調整能力(LFC)の確保のために,火力の低負荷運転による発電効率の低下や起動停止時にともなう燃料消費の増加が危惧される。さらに,揚水式水力の運転の増加による電力ロスの増加も危惧される。これらの問題を評価するため,著者らは部分負荷発電を考慮するマルチモード電源構成モデル(MM-OPG)を開発し,分析を行った。試算の結果LFC確保のためには、揚水式発電の部分負荷によるLFC運転が需要であることが確認された。