電気学会全国大会講演要旨
6-076
ARMA Bootstrap法を用いた風速時系列情報に基づく風力発電量の確率的変動成分表現
◎古屋成悟・藤本 悠・林 泰弘(早稲田大学)
近年,再生可能エネルギーが注目されており,導入量は増加傾向にある。しかし,再生可能エネルギーは出力が不安定で大量導入時には電力系統の周波数調整力不足等の重大な問題を引き起こす可能性がある。このような電力変動によって起こりうる問題に対する対策として,電力系統への蓄電池の配置による電力変動の安定化が期待されている。蓄電池の導入容量や充放電による変動安定化の関係の試算などにはシミュレーションが必要不可欠である。本稿では風力発電を対象とし,電力系統で起こりうる多様な電力変動を用いてシミュレーションを行うために,実際に観測されうる発電量の擬似データを生成する手法の提案,検討を行う。