電気学会全国大会講演要旨
6-075
太陽光発電・風力発電大量導入時における余剰電力発生量に関する一考察
◎大槻貴司・小宮山涼一・藤井康正(東京大学)
気候変動問題や枯渇性資源の問題を背景に,世界各地で太陽光・風力発電の導入が進んでいる.しかし,太陽光や風力は気象条件により発電出力が不規則に変動する性質がある為,系統に大量に導入された際に余剰電力が発生する事が懸念されている.対策として蓄電技術の利用や太陽光・風力の出力抑制等が提案されているが,エネルギーモデルを用いた既往の解析では余剰電力量やその対策に関する検討事例は少ない.そこで本研究では,時間的解像度を詳細化し,蓄電池の充放電や出力抑制を明示的に考慮した最適電源構成モデルを用いてシミュレーションを行い,太陽光・風力大量導入時における余剰電力の発生傾向に関する分析・考察を行った.