電気学会全国大会講演要旨
6-046
災害時に高低圧配電系統から構成されるマイクログリッドの潮流解析手法の検討
◎石倉明典・斎藤浩海(東北大学)
東日本大震災による大規模停電によって、災害時に重要負荷に早急かつ持続的に電力供給することの必要性が再認識されたことを背景として、災害時に大規模系統からの電力供給が途絶えた場合でも、配電系統内の分散型電源を制御することで、重要負荷への電力供給を維持する方法を考えている。本稿では、災害時の配電系統のマイクログリッド的運用で問題となり得る系統の不平衡状態を解析するための潮流計算手法を提案する。特徴としては、高圧配電系統に安定した三相電源がない場合を想定し、低圧配電系統内のある分散型電源を基準電圧ノードとして潮流計算を行う点である。この潮流計算手法について、その流れと、簡単なモデルに適用した場合の結果について述べる。