電気学会全国大会講演要旨
6-034
新型単独検出方式が系統安定度に及ぼす影響
○山田誠司・駒見慎太郎(北陸電力)
新型単独運転検出方式(ステップ注入付周波数フィードバック方式)は,従来の能動的検出方式において懸念されている,複数台のPCSによる能動信号の干渉を解決するものとして開発され,2011年8月に系統連系規程に追記され普及が進みつつある。しかし,この方式は,同一系統に同期発電機が連系している場合に,検出性能が低下することが指摘されるなど,まだ検証されるべき課題が残っている。今回著者らは,この新型単独検出方式からの無効電力の注入によって電力系統の安定度が低下させる恐れがあることを,Y法シミュレーションにより確認したので報告する。