電気学会全国大会講演要旨
6-033
PVの出力特性の違いが過渡安定度に与える影響の検討
大中奎佑・◎木村 涼・田岡久雄(福井大学)・谷川知也(北陸電力)
近年,太陽光発電(PV)等の再生可能エネルギーの導入が拡大し,今後もさらに増えていくことが予想される。系統連系規程ではPVのFRT(Fault Ride Through)機能が要件化された。そのためPVが大量導入した系統の安定度評価を行う必要がある。本研究ではFRT機能のないPVとFRT機能を搭載したPV,瞬低時のPVの出力特性(定Z特性,定I特性)の違いが過渡安定度に与える影響について,シミュレーションとP-δ曲線から検討した。シミュレーションおよびP-δ曲線の結果として、FRT機能のないPVよりもFRT機能搭載したPVの方が、過渡安定度がよくなり、FRT機能を搭載したPVで、瞬低時の出力特性が定I特性の方が定Z特性より過渡安定度がよくなった。