電気学会全国大会講演要旨
6-025
電力系統の過渡安定度解析におけるWaveform Relaxation Method の収束性能の検討
◎坂本貴則・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)
本論文では、過渡安定度解析の高速化のために、原問題を複数の副問題に空間上で分割して、複数のCPUを用いた並列計算により高速化を図るWaveform Relaxation Method(WR法)をWEST10機系統モデルに適用した。WR法には適切な初期値を選択するためのinitialization technique手法(IT)や、各繰り返し毎にCPU間で代数計算を追加的に求解するpreconditioning technique手法(PT)を応用したglobal initialization手法(GI)を導入した。結果はWR法を適用しない時と比べ有用な結果が得られた。また、WR法では、解析対象の時間領域をtime window(TW)と呼ばれる複数の時間領域に分割する処理が必要となり、TWの大きさはGIの性能に密接な関係があると考えられる。そこで本論文では、GIとTWとの関係を解析し、TWに対するGIの有効性も得られた。