電気学会全国大会講演要旨
6-022
縮約系統と次数調整付プローニー解析を用いた過渡安定度スクリーニング手法
◎小見拓也・岩本伸一(早稲田大学)
近年、再生可能エネルギー導入などによって電力系統はより複雑化・大規模化するものと予測される。さらに地域間連系線を流れる潮流量が増加した場合には,地域間の連系線を跨る両系統間で発生するN波系統間脱調の発生が懸念される。本論文では、まず二地域間動揺の解析を目的とし,過渡安定度シミュレーションを基に系統縮約を行う。そして得られた波形に対し,次数調整付プローニー解析を行うことで,振幅や周波数などのパラメータを推定する。このパラメータより得られる減衰率を指標として危険事故ケースのランキングづけを行うことを提案する。最終的に、電気学会EAST10機47母線系統を用いたシミュレーションにより提案法の有効性を検証する。