電気学会全国大会講演要旨
6-016
消費者のデマンドレスポンスを考慮した電力小売価格の最適設定
○江原 綾・西崎一郎・林田智弘・関崎真也(広島大学)
近年,デマンドレスポンスはピーク需要のカットやシフトなどの人口増加や経済成長に伴う電力需要の増加問題の解決策の1つとして注目されている.デマンドレスポンスプログラムの中でも,消費者に対する時間的に変化する価格設定は,電力小売事業差のコストを低減しつつ,ピーク需要のカットや負荷のシフトをさせる大きな可能性を有すると考えられる.そこで,本研究では電力市場における小売業者と消費者間の取引に着目し,小売業者の利益最大化を目的とした最適化の実施を行った.最適化は問題が非線形関数を含むため,PSOアルゴリズムを用いた.