電気学会全国大会講演要旨
6-015
デマンドレスポンス実証試験におけるベースライン負荷推定方式の評価
○樺澤明裕・石橋直人・飯坂達也・勝野 徹・斎藤俊哉(富士電機)
需要家が需要抑制を行った対価として報酬を得るインセンティブ型デマンドレスポンス(DR)が注目されている。インセンティブ型DR では,もしDRを実施しなかったら,どれだけ電力を使用していたかという基準線(ベースライン負荷:BL)を用いて需要削減量を算出する。本論文では,北九州スマートコミュニティ実証のDR試験(一般家庭対象)において,DRを実施したグループとDRを実施しなかったグループを比較することで,BL推定方式の精度評価を行った。その結果,過去10日平均と当日負荷調整を組み合わせた手法の精度が高いことが分かったので報告する。