電気学会全国大会講演要旨
5-219
磁束制御型高圧電圧調整装置の損失低減に関する検討
有松健司・大日向 敬(東北電力)・○中ノ上賢治・阿部 将・岩崎拓弥(日立産機システム)
磁束制御技術を適用した可変インダクタは,主回路が銅巻線と磁心から成る単純な構造であり,信頼性やコスト面で優れた電圧調整機器の実現が期待できる。これまで田型磁路構造の可変インダクタを適用した高圧電圧調整装置についての報告が成されている。この可変インダクタは,構造上,鉄心に流れる磁束に直流成分が重畳されるため漏れ磁束が多く発生し,漂遊損が大きい傾向がある。 本稿では,高圧電圧調整装置に適用した可変インダクタの鉄心とタンク間距離による損失の関係性を確認するとともに,構造の最適化により質量及び損失の低減を図ったので報告する。