電気学会全国大会講演要旨
5-194
転位巻線を用いた非接触充電コイルの三次元有限要素解析
河瀬順洋・山口 忠・片桐弘雄・◎小林 駿(岐阜大学)・平田勝弘(大阪大学)・太田智浩・鈴木智士(パナソニック)
高効率な非接触充電システムを設計するために、コイル中の損失を低減する必要がある。また一般的に、大電力用の伝送装置では巻線の本数を増やすことが有効であるが、それにより循環電流が大きくなってしまう。 本稿では、地球シミュレータとPCクラスタを用いて転位巻線を用いた非接触充電コイルの三次元有限要素法による電磁界解析を行い、二次コイルの1ターンを構成する並列巻線の本数が交流抵抗に及ぼす影響を確認した。その結果、1ターンを構成する平行巻線の本数が多くなるほど、素線の転位による交流抵抗の低減効果が明らかになった。