電気学会全国大会講演要旨
5-193
ダイオード整流器付き交流電磁ポンプの過渡動作特性の三次元有限要素解析
山口 忠・河瀬順洋・◎森 一真(岐阜大学)
交流電磁ポンプは,交流電圧をダイオードによって整流して得られた半波交流を励磁電流とし,発生する電磁力を応用してプランジャを作動させる装置である。 交流電磁ポンプで使用する電源やポンプ自体の往復運動の周波数は一般に商用周波数以下であるため,ダイオードの整流作用のシミュレーションは,素子に流れる瞬時電流の正負によってオンオフを判定することで簡易的なスイッチングを模擬できるものと考えられる。 本稿では,ダイオードの整流作用を電気回路内の励磁電流の正負の判定による簡易的な手法で模擬し,三次元有限要素法による電磁界解析をベースとして,交流電磁ポンプの過渡動作を解析し,実測値と比較することにより,手法の有用性を明らかにする。