電気学会全国大会講演要旨
5-182
ケーブル応用を想定した曲げ歪みに対するGdBCO線材の臨界電流特性
◎宇佐美貴史・野村新一(明治大学)・山口作太郎・高野廣久・筑本知子(中部大学)
超電導ケーブルにGdBCO線材を応用する際、銅芯に線材を螺旋状に巻きつけるため、長手方向に線材が湾曲し、その機械的歪みによって特性が劣化する可能性がある。また、GdBCO線材は厚さ方向に非対称な薄膜積層構造をしているため、同じ形状でも、設計により超電導層に加わる歪みが異なる。そこで本研究では、超電導ケーブルへの応用を視野に入れ、GdBCO線材を長手方向に曲げ、その際、線材の超電導層に加わる圧縮歪み・引張歪みに対するGdBCO線材の臨界電流特性を評価した。