電気学会全国大会講演要旨
5-168
対向配置した高温超伝導バルク磁石を用いた均一な磁場空間の生成
○岡 徹雄・平山絵梨・金井智亮・高橋康宏・福井 聡・小川 純・佐藤孝雄(新潟大学)・横山和哉(足利工業大学)・仲村高志(理化学研究所)
対向配置した高温超伝導バルク磁石による磁極間の磁場分布を測定してその均一性を評価した。パルス着磁により30Kで異極に励磁した左右の磁極は1.4 Tと1.8 Tであった。磁極表面の磁場分布はその中心が最大となり、両極間中央での磁場均一性は、半径方向に4 mmの範囲で、軸方向の磁場に対して最小5421 ppmであった。より均一な磁場分布をねらい、磁性体を両極又は片極に吸着させ、表面の磁場分布を凹型形状にして評価した。両極を凹型にした場合に最小2516 ppm、片極が凹型の場合は最小358 ppmの均一性が得られ、磁場均一性を必要とするNMRなどへの応用に対してその実現可能性を示すことができた。