電気学会全国大会講演要旨
5-164
細孔サイズがバルク体の着磁特性に及ぼす影響
◎津久井友隆・三田裕幸・坪野谷典之・横山和哉(足利工業大学)・岡 徹雄(新潟大学)
近年バルク磁石の大型化および高特性化により、パルス着磁による磁場の捕捉が難しくなっている。著者らはパルス着磁を容易にするためにバルク体に細孔を開けた試料を考案し、細孔による捕捉磁場特性への影響を検討した。本文は、細孔の大きさによる捕捉磁場特性の変化を検証するために、直径1[mm]と直径2[mm]の細孔を開けたバルク体を用いてパルス着磁を行った。その結果、低印加磁場では、細孔が大きい方が捕捉磁場を多く捕捉でき。また高印加磁場では、低温において磁束の減少の抑制が確認された。しかし、高温では磁束の減少の抑制は見られなかった。