電気学会全国大会講演要旨
5-123
軌道回路占有情報の可視化による詳細な列車運行状況の把握
○増間義樹・富井規雄(千葉工業大学)・落合康文(小田急電鉄)
鉄道会社では,機外停止による遅延の増大をなるべく防止するために,設備(信号・軌道・車両等)の改善,適切な機外停止位置の指定,運転士に対する操縦方法の指示などを行なっている。このような施策がどのような効果を挙げているのかを分析するためには,駅間における列車の挙動や信号現示と列車の運行状況の関連を把握する必要がある。本研究では,軌道回路の落下・こう上時刻から,列車がそれぞれの軌道回路を通過していく時刻を推定し,駅間の列車の運行状況を可視化することをこころみる。また,列車の速度,信号現示もあわせて表示し,軌道回路単位での列車の挙動を信号現示の情報とともに視覚的に把握することを可能にする。