電気学会全国大会講演要旨
5-097
電鉄用変電所における配電盤内の温度分布
◎伊東和彦・山野井 隆・川原敬治(西日本旅客鉄道)・田中 憲・西川孝雄(三菱電機)
電鉄用変電所を制御する配電盤の電子機器は予防保全を前提に有寿命部品の交換と設備更新を実施しているため、実際にその機能を失う寿命が定かではない。そこで実環境において使用していた電子機器の撤去品調査を実施し、寿命に影響を与える部品を調査したところ、アルミ電解コンデンサに顕著な劣化が確認できた。アルミ電解コンデンサはアレニウスの法則から使用温度が10℃高くなると寿命が半分になると言われており、使用環境で劣化速度が異なる。一般的に稼働している配電盤内の温度は室温に比べて高いが、その温度分布は明確ではない。本稿では稼働中の配電盤内の温度分布測定を実施したので、その結果を報告する。