電気学会全国大会講演要旨
5-089
ルーフデルタ変圧器の中性点動揺現象が所内機器に及ぼす影響と対策
○荒 弘和(東日本旅客鉄道)
東北新幹線新郡山変電所では、受電停止前の片座き電停止時に所内機器故障が度々発生しており、故障は機器更新によりルーフデルタ変圧器に変更になった1号受電時にのみ発生している。このことから、ルーフデルタ変圧器が所内機器へ及ぼす影響の検証を行い、故障発生の原因究明および対策の検討を行った。 片座き電停止時のルーフデルタ変圧器二次電圧を考察した結果、中性点が10Hz程度の周期で揺らぐ現象が原因で所内機器故障が発生していることが判明した。中性点動揺現象はき電停止時の共振現象であることから、ルーフデルタ変圧器二次回路に抵抗を挿入し実証試験を行った結果、70Ω以下の抵抗挿入にて中性点動揺現象を減衰させることを確認した。