電気学会全国大会講演要旨
5-083
内房線への電力貯蔵装置設置の検討
○市原 剛・濱田貴弘・浜田信一郎・大栗信一・石井喬文・渡辺 隆・大谷和男(東日本旅客鉄道)・安藤正彦・高橋弘隆・中原遼太郎(日立製作所交通システム社)
JR内房線の竹岡変電所は山間部に設置されており、東京電力の特高回線が付近に存在していない。この為隣接する佐貫町変電所にて東京電力受電した交流60kVを33kVに降圧し「き電補助線」を通じて電源供給を行っている。 き電補助線は鳥害や樹木によるトリップが多く設備の老朽化も進み対策に苦慮している。当該変電所付近は単線で列車負荷も大きくない事から電力貯蔵装置を設置した場合に列車運転可能かを調査し、き電補助線と変電設備スリム化に繋がるか検証を行った。取り組み内容としては変電所にて負荷データ採取を行いシミュレーションを行ったところ2000kWの貯蔵装置を設置することで列車運転が可能であるとの結論に達した。